カメラ選び Season2 #2

うす毛   2024年9月17日   カメラ選び Season2 #2 はコメントを受け付けていません

先日から始まったカメラ選びSeason2。

いきなり決着した。というのも、なんだかんだ悩んだ挙げ句に機種が決まったからだ。

決めたのはα7C II

結論から先にお伝えすると、購入したのはα7C II+FE 70-200mm F4 G OSS1の組み合わせだ。店頭で実機を見ながらお値段込みで悩んだ挙げ句に決めた。

選定にあたってレンズだけはいずれのメーカーにせよ70-200mmを選択することは決めていた。あとは候補にあげていた機種を操作し、自身の要件をもっとも満たせる機種を選んだという次第だ。

ここからはどのような機種を候補にあげ、最終的に何を決め手にα7C IIを選んだのかお伝えしたい。

X-T50

有力候補筆頭のX-T50

手に持った感じや構え、ダイヤル操作、XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRを装着したときの全体的な重さ、いずれも違和感なく重さも約1.4kgほどなのに意外と重く感じずとても良かった。

訪れた店舗における価格は、X-T50XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRの組み合わせで約46万円。仮にレンズをXF18-120mm F4 LM PZ WRにした場合は総額約36万円。カメラ、レンズともに高額なので結構悩ましい金額。

ただ購入を決定づけることができなかったのはファインダーや背面モニターに絞り、シャッタースピード、ISO感度といった情報表示のやり方がどうがんばってもわからなかったこと。これはUI/UX的に致命的欠点だった。

この時点でX-T50を候補の対象から外した。

ちなみに情報表示について、まったく表示できないなんてことはないだろうと考え、あとからやり方を調べたところ製品マニュアルサイトに表示方法が掲載されていたのだが、この記事を書くにあたってもう一度Googleで検索してみたが同じページを見つけることができず、以下のQ&Aサイトは見つけることができた。

表示方法はカメラ本体のDISP/BACKを押すだけなのだが、まったくわからなかった。必死になって設定メニューのどこかに表示/非表示切り替えメニューがあると思いこんで5分ぐらい探し続けたが見つかるわけがない。せめてINFOという名称でもう少し大きな文字やボタンにしておいてくれたら見つけ出せたかもしれない。

これと合わせて設定メニューに出てくるOKBACKがどのボタンを指すのかというのも分かりづらかった。いずれもシャッターボタンとDISP/BACKボタンなのだが、DISP/BACKの存在が把握できておらず、BACKとは???とずっと悩み続け、本体を見た感じジョイスティック的なレバー2を左に倒すことでBACKボタンの役割を果たすのかと思って操作したがそんなことはなく3、なんだか不満の残るインターフェースだった。

レバーに関しては、操作するにはちょっと小さいかなという評価だ。機能的な意図はわかりやすい。これでフォーカスポイントを移動するのだろうというのはすぐわかる。ただちっさい突起なので操作性はいまいちだった。LUMIX S5IIのジョイスティックのような形状だと良かったという感想。

フォーカスポイントでいうと、AFエリアの設定変更方法もわかりづらかった。シングルポイントに変更したいのだが、メニューのどこをたどると行き着けるのかわからず、いまもこの記事を書くにあたってマニュアルを探したが見つけ出すことに苦労した。

設定メニューの項目が多く直感的な表現ではないことが原因なのかもしれない。

OM-5

全体構成の軽さで言えばダントツのOM-5

展示品があったことが嬉しかった。実際に手にとり、構えてみて、ダイアルを操作した感じ非常に良かった。なんといっても軽いのが嬉しい。ちょっと残念に思ったのが電源ボタンとISOボタンの位置。電源ボタンがシャッターボタン近くに無いので違和感を感じたのと、ISOボタンが親指を引かないと届かない位置なので押しづらい。そう頻繁にISOを調整することはないと思うのだが、いざ操作するとなったときは少し不満に感じるだろうなあと思った。

これ以外は不満に感じる部分もなく、情報表示は撮影するにあたって見やすく、設定メニューは一般的というかそれほど迷うことなく目的の設定項目4を探し出すことができて使いやすい印象だった。その他、連写ボタンも位置的にわかりやすくて良かった。

気になるのは常用ISO感度が6400という点。これは検討時から気になっていたので確認のため店員さんに聞く。

結果、OM-5は野外用途向けのカメラであるとのこと。トレッキングなどのアウトドアに携行して使用するカメラらしく、確かに製品紹介ページで夜景作例や室内作例はなく、トップページの製品コンセプト的な画像においてもトレッキングしている人が風景を撮影している。

悔しいがOM-5、落選。

α7C II

先代のα7Cおよびα6700と迷ったα7C II

実は2年前にα7Cを触っていたのだが、ファインダーの位置が気に食わず検討の候補にもあがらなかった。それが今回はSIGMA fpに興味を引いたことがきっかけで選考に上がってきたのだから不思議なものだ。

FE 70-200mm F4 G OSSを装着して構えた感じは重さが気にならなくて良い。なんといっても操作系が抜群に良い。特にコントロールホイール。Mモードにおいて、前ダイヤル、後ダイヤルLR、コントロールホイールの4つで、絞り/シャッタースピード/露出/ISO感度をすべて操作できる点がとにかく楽。おそらくまだ一眼に不慣れな入門者の方でも、少し操作の練習をすればすぐに慣れるインターフェースではないかと思う。他の2機種のダイヤル操作でもそれほど不満点はなかったが、この機種と比べてしまうと見劣りしてしまう。

連写速度についてはストレージが入っていないので参考値にしかならないが、やっぱり速いなーという印象。ちなみにシャッター音の間隔を聞く感じではOM-5のほうがわずかに速い。

さてここからはOM-5の質問をした店員さんに引き続き相談しながら進めた。

まずはOM-5が検討から外れたときに、LUMIX G9IIという選択肢もあることを教えてもらった。

  • 動画性能がOM-5より優れている
  • 作例を見せてもらいながら室内撮影においてISO感度をあげても気になるほどザラつきが出ない
  • 流し撮りも得意としている

しかしこのサイズ感は対象外ということを伝えると、同じくLUMIX G100はどうかとのことだったのだが、コントラスAFしかなかったのでボツ。

70-200mmレンズを基準に機種を選定していること、X-T50のインターフェースがいまいちで選考から外れたこと、OM-5が消えた今、残っている選択肢はα7C IIのみであることを伝えたところ、先代のα7Cも検討に加えてよいのでは?とのことだった。迷う選択肢がまたひとつ増える。ついでにα6700はどうなのか聞いてみたが、レンズをFE 70-200mm F4 G OSSするならα7Cにしてクロップ撮影を併用したほうがよいと聞き、α6700は選考から外した。

少々悩んだ末、最終的にα7C IIを選んだのは以下の理由から。

  • 画素数がα7Cより多いのでクロップ撮影で有利
  • USB給電できる
  • 今さら気付いたが5α7Cに前ダイヤルがない(危なかった!)

些細なことだがグリップの大きさはα7Cのほうが好みだ。

こうして長きにわたったカメラ選びも無事、終りを迎えたというわけだ。

価格

気になる購入価格。現金では約4万円値引きの総額約45万円。これに1万ポイント6付与のサービスと、ポイント10%が約4.5万ポイント。あとでさらに1%分のポイントが付くので、これがおそらく4千ポイントほど。実質約39万円という結果だった。

レンズキットを購入し、購入キャンペーン割引を受けてレンズを一つ安く手に入れるという方法もあったのだが、キットレンズに魅力を感じず、おそらくキットレンズの焦点距離は全部、スマホで代用するんだろうなあという未来が見えていたので、選択することをやめた。

目指したいもの

まだファインダー付きを選んでしまうのだが、これを機に、バリアングルモニターを利用した撮影技法を磨きたいと思っている。イメージとしては二眼レフを構えたときの上から覗き込むような、あの姿勢で撮影する感じだ。動画撮影などは近しい姿勢で構えることが多いと思う。

子どもの撮影も、流し撮りも、前方から迫るラリーカーも、すべてバリアングルモニターで写せるようになりたい。

記念撮影

レンズだけ在庫が店頭になく取り寄せになっていたのだが、ようやく届いたのでカメラとレンズを記念撮影した。

おそらく、よほど技術が進歩して軽量化が進まない限り、もう買い替えることはないかもしれない。自分のデジカメ人生、たしかFinePix500から始まったと思う。振り返ると技術の進歩は凄まじいなと感じる。

カメラ選びSeason3、あるかもしれないしないかもしれない。レンズ選びというのはあるかもしれない。

それでは皆さま、ごきげんよう!

  1. 新しいFE 70-200mm F4 Macro G OSS IIではなく10年前のやつ ↩︎
  2. 取扱説明書によるとフォーカスレバーと呼ぶそうだ ↩︎
  3. メニュー階層を1段上に戻ることはできる ↩︎
  4. 探したのはオートフォーカスに関する設定(AF-SやAF-Cの設定やAFエリアに関する設定) ↩︎
  5. ソニー「α7C II」を前モデルと比較! 小型・軽量はそのままに大幅進化を読むと、α7C IIは先代からかなり進歩したことがわかった ↩︎
  6. どうやらレンズ購入に対する還元キャンペーンだったようだ ↩︎