大型のスキー場では10年ほど前からちょこちょこと導入されているICカードリフト券。しかしこのICカードリフト券、利用客にとっては何かの恩恵をうけるわけでもなく利便性が向上したわけでもない。
ICカード化によって弊害が出ている。それは回数券を買って複数人で分けて使うことができないということである。
例えば従前の紙によるチケット制回数券の場合、10枚綴りであれば2人で半分に分け合って5回乗車することができる。中には1枚おまけで11枚綴りということもある。
しかしICカードだとまず分け合うことができない。分けたいのであれば人数分のICカードを購入し、それぞれに回数分のチャージをしてもらわないといけないのである。しかも1回分割引とかもできない。
(1回400円、11枚綴りで4000円、1回分お得という料金体系だったとして、分割してしまうと11回分を支払わなくてはいけないということ)
さらに使い切れない分が返金されない。紙のチケットであれば別の日にまわすとか誰かに譲渡するとかできるが、ICカードだとそれらが一切できない。
またICカードをいちいち返却しないといけない点も面倒だ。返却しなくても問題はないが、その場合は500円程度をスキー場へ寄付することになる。
ICカードリフト券は利用客にはなんのメリットもない面倒なシステムなのである。ちなみに回数券にこだわる理由であるが、最近は1日券でもとが取れるほど滑らないので回数券にしている。1回400円、1日券5000円とした場合、13回程度はリフトに乗らないと行けないのだが、だいたい10回も乗らないのである。
それでは今シーズンもよいスキー・スノーボードライフを!