あなたが今年の冬からスキーかスノーボードを始めたいとする。おめでとう!趣味への第一歩だ。昨今、スキーやスノーボードの人気が陰っておりスキー場は不景気なので、あなたのような人は大歓迎だ。
道具はアルペンなりビクトリアなりで格安のセットを買えば良い(郊外店舗のほうがおすすめだ)。スキーであれば板・ビンディング・ブーツ・ストックのセット、スノーボードであれば板・バインディング・ブーツのセットである。ニューモデルなどいらない、高いだけだし飛躍的に性能が向上しているわけでもない。前年の売れ残り、またはそれより古い売れ残りでも良い。気に入ったデザインがあれば儲けものだ。
これにプラスしてウェアも必要だ。私は売れ残りを上下で合計15,000円で手に入れた。ピンクや紫だったので不人気色だったのだろう。でも気に入っている。他の人がきていないので唯一無二な感じがしていいのだ。
道具をすべて揃えるのが金銭的に困難なのであれば、ひとまずレンタルで十分だ。まだ趣味として続けていけるのかどうか判断がつかないだろうから賢明だ。ウェアと板などのセットを全部借りたとして、おそらく10,000円弱程度ではないだろうか。
さて滑る場所だ。スキー場へ行かなければならない。ここが問題だ。スキー場へ行ったことがないだろうから、どこがいいのかわからない。友人に誘われるままに向かった先が他の客でごった返していて、何もできずに一日が終わってしまったなんてことになったらきっとあなたは2度と行かなくなるだろう。ただ寒かっただけの拷問だ。誘ってくれた友人を恨むかもしれない(友人はこのような事態に責任を感じているので、どうか恨んだり責めたりしないで欲しい)。
スキー場はあなたと同じようなレベルの人、あなたよりほんのちょっと上のレベルの人が多い。ちょっと想像してみて欲しい。あなたはまだうまく滑れない。立ち上がることもままならない。コース上で立っては転びを繰り返すだろう。こんな感じの人が周りにたくさんいたらどうだろうか?おそらく怖くて今度はなかなか先へ進めなくなるだろう。あなたと同じレベルの人は、あなたと同じことを感じていて同じ行動をするのだ。負の連鎖だ。他の客でごった返していたらこの負の連鎖にはさらに拍車がかかる。おそろしい!
ではどういったスキー場へ行くのがいいのだろうか。ずばりマイナーなスキー場だ。マイナーであるがゆえにほとんどの人が敬遠するのだ。選ぶとしても地元の人、小さい子連れのファミリー、少年少女のスポーツクラブのスキー教室ぐらいだ。
私がおすすめするのは『シャトー塩沢スキー場』だ。今はシャトーテル塩沢と呼ぶようだが、その中でも吉里ゲレンデ(よしざとと読む)を推したい。新潟県湯沢町のお隣にある。
サイトを見ていただくとわかるが、謎のパンダのきぐるみがゲレンデに出没しているようでマイナー感がたっぷりだ。
ここは人でごった返しているところを見たことがない。それなりにファミリーがいるのだが広々としている。そして傾斜が緩やかなのだ。周りを気にせず、周りを怖がることもなく好きなだけウィンタースポーツを楽しむことができるのだ。
車で行くのが一番のおすすめだが、新幹線で行く場合は事前に連絡しておき越後湯沢駅からシャトルバスで向かうことになる。是非ともスキーやスノーボードを楽しんでいただきたい。
なお、以下のスキー場は行くべきではない。
- ガーラ湯沢
新幹線一本で行けるアクセスの良さがウリだが、それゆえに来場者が多すぎる。シーズン最盛期など阿鼻叫喚だ。もし誘われたら断るか他のスキー場を提案した方がいい。